特集 婦人科医が知っておくべきがん遺伝子パネル検査の基礎知識
Ⅲ.がん遺伝子パネル検査結果の取り扱いと解釈
5.エキスパートパネルの役割とゲノムレポートの読み方
鹿毛 秀宣
1
H. Kage
1
1東京大学大学院医学系研究科呼吸器内科学講座
pp.711-719
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001327
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がん遺伝子パネル検査を実施する目的は,有効性が期待される薬剤を投与できる臨床試験を提案することである。そのためには,検出した遺伝子変異に臨床的意義があるか,その遺伝子変異をもつがん細胞に対して有効性が期待できる薬剤があるか,その薬剤を投与できる臨床試験があるかどうかを検討する必要がある。検査結果が主治医に直接返却されず,エキスパートパネルでの議論が必要とされる理由はそこにある。本稿では,まずエキスパートパネルの役割を概説し,次いでエキスパートパネルにおいてゲノムレポートをどのように活用しているかを述べる。
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