特集 ゲノムアレルギーからの脱却―泌尿器科医がぜひ知っておきたいゲノムの知識
〈がんゲノム検査とエキスパートパネル〉
エキスパートパネルの現状,課題とその対策
吉岡 正博
1
,
武藤 学
1
1京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科学講座
キーワード:
エキスパートパネルの効率化
,
施設間格差
,
がんゲノム医療の均てん化
Keyword:
エキスパートパネルの効率化
,
施設間格差
,
がんゲノム医療の均てん化
pp.658-665
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208195
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▶ポイント
・がん遺伝子パネル検査には,コンパニオン診断機能とがんゲノムプロファイリング機能が搭載されており,特に,がんゲノムプロファイリング検査結果は複雑であり,エキスパートパネルで検討を行い,治療方針や二次的所見への対応の推奨を行う.
・がん遺伝子パネル検査の実施件数は増加傾向にあり,患者への結果返却が遅くなるリスクが指摘され,それを改善するためにエキスパートパネルの効率化を目指した検討が行われている.
・各施設のエキスパートパネルごとに治療の推奨内容が異なることもわかってきており,その差を小さくし,患者がどこで検査を受けても治療提案の内容が変わらないようにする,すなわち,がんゲノム医療の均てん化に向けての取り組みも紹介する.
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