FOCUS
エキスパートパネルへの臨床検査技師の参画
白石 直樹
1
1近畿大学病院ゲノム医療センター
pp.527-529
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530050527
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2019年に,固形がんに対して網羅的に遺伝子変異を調べることのできる包括的がんゲノムプロファイリング(comprehensive genomic profiling:CGP)検査が保険収載された.その後,2021年にFoundationOne® Liquid CDx,2023年にGenMineTOP®およびGuardant360® CDxが承認され,多くの検査がルーチンで行われるようになっている.CGP検査を提出できる病院は,がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・がんゲノム医療連携病院に限られ,高度な検体管理と臨床機能が求められている1).そして,がんゲノム医療中核拠点病院,がんゲノム医療拠点病院およびエキスパートパネル実施可能がんゲノム医療連携病院は,CGP検査の効果を最大化するために,妥当性を確認したうえで,臨床有用性について多面的な検討を行うエキスパートパネルの実施を求められている2).

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.