特集 日本の周産期事情update—出生コホート研究からわかったこと—Ⅰ
各論
6.母体年齢と早産
経塚 標
1
H. Kyozuka
1
1福島県立医科大学産科婦人科学講座
pp.41-45
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001150
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エコチル調査は,日本人を対象とした大規模出生コホート疫学調査である。わが国では社会構造の変化に伴い,平均母体初産年齢の上昇,総分娩に対する初産婦率の増加傾向がみられる。早産のリスク因子として,エコチル調査で子宮腺筋症や子宮内膜症などが報告されているが,本稿では初産婦における母体年齢と早産を中心に報告する。大規模な前向き調査は新たな知見や因果関係を証明する方法として,今後周産期医療において大きな役割を果たすと思われる。
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