今月の臨床 早産─ワンランク上の予防と管理
早産の管理
8.早産における母体搬送の要点と問題点
鈴木 真
1
,
柾谷 由香
2
1亀田総合病院産婦人科
2亀田総合病院
pp.1494-1497
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102864
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早産,低出生体重児をはじめ,横隔膜ヘルニアやCCAMなどの新生児外科疾患,先天性心疾患,脊髄髄膜瘤や水頭症などの脳神経外科疾患の児では,出生直後より適切な医療が提供されることにより予後が著しく改善することは明らかである.このため診断された時点で,胎児期から新生児期へ連続して管理ができる周産期母子医療センターなどの高次医療機関への紹介や母体搬送が行われている.前期破水を含めた早産では子宮収縮,性器出血,子宮頸管長短縮などの早産に至る可能性の高い状況が生じた時点で母体搬送となることが多い.母体搬送にかかわる問題点と早産の母体搬送時に必要な情報,注意点などについて述べる.
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