診療
当院における閉経前女性の低エストロゲン状態による続発性骨粗鬆症に対する治療成績の検討
志賀 尚美
1
,
立花 眞仁
1
,
八重樫 伸生
1
N. Shiga
1
,
M. Tachibana
1
,
N. Yaegashi
1
1東北大学病院産婦人科
pp.1155-1160
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001007
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続発性骨粗鬆症は遺伝的素因,生活習慣,閉経および加齢以外の要因で骨強度が低下し,骨折リスクが増大した状態であり,その一因に低エストロゲン状態がある。今回,当院における閉経前女性の低エストロゲン状態による続発性骨粗鬆症の原因および治療成績を検討した。続発性骨粗鬆症の評価はDXAにて骨密度のZスコア−2.0以下とした。結果は過去5年間で88例が該当し,その原因は主に医原性POI,原因不明POI,体重減少やANによる視床下部性無月経であった。骨密度はHRTによって約75%で治療効果を認めた。今後は多施設共同での検討が望まれる。
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