発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002056956
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骨粗鬆症152例(平均69歳)に対し,エチドロネートの2週間投与を1クールとし3ヵ月ごとに間欠投与した.6~39ヵ月の経過で,来院しなくなり治療を中止したのは35例(A群),エチドロネートのみ中止し併用薬の投与を続けたのは39例(B群),エチドロネート投与サイクルが遅延したのが29例(C群),プロトコールを維持したのは49例(D群)であった.骨密度増加率はB群-0.50%,C群-0.47%,D群+2.70%で,D群が有意に高かった.平均年齢,初診時骨密度は各群に有意差はなかった.骨塩定量施行頻度はA群2.0回/年,B群1.5回/年,C群1.6回/年,D群2.1回/年で,D群とB,C群との間に有意差を認めた.エルシトニン併用はA群62.9%,B群50.0%,C群42.9%,D群34.7%で,A群とD群の間に有意差を認めた.初診時の主訴は各群とも腰背部痛の占める割合が多かったが,特にA群は痛みの主訴が大半で,検診で骨量減少を指摘された症例はなかった.一方D群では,検診で指摘され受診した割合が他群に比較して有意に多かった
©Nankodo Co., Ltd., 2001