Japanese
English
臨床研究
当院の成人臍ヘルニアに対する治療成績の検討
Surgical outcomes in cases of adult umbilical hernia in our institution
竹内 奈那
1
,
河原 秀次郎
1
,
江藤 誠一郎
1
,
松本 倫
1
,
平林 剛
1
,
小村 伸朗
1
Hidejiro KAWAHARA
1
1独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院外科
キーワード:
臍ヘルニア
,
メッシュ
,
腹腔鏡下手術
,
単純閉鎖
,
body mass index
Keyword:
臍ヘルニア
,
メッシュ
,
腹腔鏡下手術
,
単純閉鎖
,
body mass index
pp.747-750
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212971
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要旨
2010年4月から2018年3月の8年間における成人臍ヘルニア待機的手術19例を対象に当院の治療成績を検討した.術式の内訳は開腹単純縫合閉鎖群(SC群)10人,開腹IPOM(OI群)3人,腹腔鏡下IPOM(LI群)6人であった.無再発群と再発群で比較するとBMIにのみ有意差がみられた.ヘルニア門の平均長径(mm)はSC群21.0(10〜32),OI群23.7(15〜40),LI群40.6(24〜63)で,LI群が有意(p=0.048)に長かった.ヘルニア門が比較的大きくない症例には単純縫合閉鎖よりmeshを用いた再建が有効で,ヘルニア門が大きい症例には腹腔鏡下はIPOMが有効であるが,肥満などのヘルニアの原因に対する治療が必要と考えられた.
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