特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅵ.胎盤・妊娠関連
4)分娩後の大量出血に関する画像診断
近藤 英治
1
E. Kondoh
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学(准教授)
pp.946-953
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000948
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患者設定 34歳。経腟分娩後に大量出血を認め,ショック状態で救急搬送された。経腹超音波検査では胎盤遺残や子宮内反は認めなかった。救急外来で大量輸血およびintra-aortic balloon occlusion(IABO)を行い,いったん血圧は安定した。しかし,大動脈内のバルーンを縮小させると子宮内から出血が噴出する状態である。子宮内バルーン挿入,子宮動脈塞栓術,緊急開腹術のいずれかを行う方針とした。どのような画像検査を行い,どのように評価すればよいか?
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