今月の臨床 初期治療60分—婦人科救急
婦人科救急疾患の治療
1.大量性器出血
中村 幸夫
1
,
田中 幹二
1
,
功刀 孝也
1
1国立弘前病院産婦人科
pp.1523-1524
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902762
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「大量性器出血」の明確な定義はないが,普段の月経量に比較して多いもの,というのが一般的な理解であろう.どんな出血でも血管の損傷によって起こるわけであり,その損傷が大きかったり,止血機構に異常があれば,結果として大量出血につながる.血管の損傷原因には,外傷性・腫瘍性・炎症性などがあるが,性器出血に特徴的なこととして,ホルモン依存性のいわゆる機能性子宮出血が挙げられる.
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