増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
周産期
所見アトラス:胎児付属物の評価
分娩後異常出血
田中 利隆
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院産婦人科
キーワード:
FASO
,
ダイナミック造影CT
,
RPOC
,
子宮動静脈奇形
,
UAVM
,
子宮仮性動脈瘤
,
UAP
Keyword:
FASO
,
ダイナミック造影CT
,
RPOC
,
子宮動静脈奇形
,
UAVM
,
子宮仮性動脈瘤
,
UAP
pp.143-149
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210944
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●分娩後異常出血は産後24時間以内に発症する1次性と産後24時間から12週までに発症する2次性(後期分娩後異常出血)に分けられるが,原因疾患の鑑別にはいずれも超音波を中心とした画像検査が有用である.
●focused assessment with sonography for obstetrics(FASO)は,母体の状態が悪化している場合でも,迅速かつ簡便に行うことが可能であり,系統的に異常所見の有無を確認できる.
●後期分娩後異常出血の原因としてretained products of conception(RPOC),子宮動静脈奇形,子宮仮性動脈瘤を念頭におき,診断のための超音波検査ではBモードに加えてカラードプラ法を必ず併用する.
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