症例
心不全を契機に発見された脂肪平滑筋腫の1例
酒井 一嘉
1
,
小島原 敬信
1
,
高橋 可菜子
1
,
伊藤 泰史
1
,
手塚 尚広
1
K. Sakai
1
,
T. Kojimahara
1
,
K. Takahashi
1
,
Y. Ito
1
,
N. Tezuka
1
1公立置賜総合病院産婦人科
pp.547-551
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000858
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脂肪平滑筋腫は子宮筋腫の変異型で,子宮筋腫のなかでは稀な疾患である。今回われわれは心不全を契機に発見され,術前診断が困難であった脂肪平滑筋腫の症例を経験したので報告する。症例は72歳女性,うっ血性心不全で入院となり,CT検査で下腹部腫瘤を指摘され紹介となった。MRIでは骨盤内に長径25cm大の腫瘤を認めた。腫瘤による圧排症状があり,悪性の可能性もあったため,腹式単純子宮全摘術と両側付属器切除術を行った。病理組織診で脂肪平滑筋腫の診断となった。現在までの経過は良好である。
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