特集 女性医学Update
骨粗鬆症
9.骨粗鬆症治療薬の作用機序,薬剤選択,投与期間
岡野 浩哉
1
H. Okano
1
1飯田橋レディースクリニック
pp.505-515
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000851
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いったん骨折を起こすと極めて予後不良な疾患である骨粗鬆症に対し,骨折の一次予防が婦人科医の役割といえる。一次予防では長期管理が原則となるため,多くの骨折予防効果の明らかな薬剤の特徴を理解し,有害事象の発現に留意することが重要である。そのうえで対象者の特徴も考慮に入れ,適切な薬剤選択と投与期間の設定,さらに同じ薬剤による治療の継続または中止,中止後の薬剤再開のタイミングと再び薬剤選択を,エビデンスに準拠し決定し,効果の評価を行うことが求められている。また,婦人科外来受診患者をみる際には,骨粗鬆症および骨折予防の観点も念頭に置いて問診を行い,積極的な骨の健康の評価を行うことも女性医学の重要な柱の1つである。
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