今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?
効果と注意点(発がんリスクを除いて)
HRT投与期間─いつまで投与できるか?
樋口 毅
1
1弘前大学大学院保健学研究科看護領域
pp.244-251
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209261
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●HRT投与期間の継続(延長)の可否・要否を考える場合には,HRTの目的の確認を行うとともに,対象者の年齢や状態における有害事象,とりわけ急性かつ致死的なもののリスク評価を行い,その情報を共有することが大切である.
●目的,リスク評価を理解したうえであれば,原則的に投与期間の制約はない,というのがグローバルコンセンサスとなっている.
●大規模なRCTでの評価からいえることは,長期投与の点からは通常投与量の結合型エストロゲン/酢酸メドロキシプロゲステロンに限られる.低用量やエストラジール(経口,経皮)では有害事象が増えないことが予測されている.
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