特集 女性医学Update
骨粗鬆症
7.女性アスリートと骨粗鬆症
岩本 潤
1
J. Iwamoto
1
1慶友整形外科病院骨関節疾患センター
pp.491-496
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000849
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Lean sportsに従事する女性アスリート(バレリーナ,体操選手,ランナーなど)では,利用可能エネルギー不足(Low energy availability)や無月経が原因で骨密度は低下し,疲労骨折のリスクが増加する。女性アスリートにおける骨障害(低骨密度と疲労骨折)への対策は必要である。骨密度を改善するためには,トレーニング量の調節と栄養指導などによりenergy availabilityを高める(40kcal/kg・FFM/日以上)ことが重要とされている。疲労骨折の予防には,カルシウム・ビタミンDの補充や睡眠時間の確保とトレーニング量の減少が有用と期待される。
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