Japanese
English
経験と考察
治療開始時平均年齢80歳の骨粗鬆症患者におけるイバンドロネート静注製剤の骨密度および骨強度指標
-――72ヵ月の経過観察
Effectiveness of monthly intravenous ibandronate injections for elderly osteoporosis patients with average age of eighty years:seventy two months results
高桑 昌幸
1
,
岩本 潤
2
M. Takakuwa
1
,
J. Iwamoto
2
1高桑整形外科永山クリニック
2慶友整形外科病院骨関節疾患センター
1Dept. of Orthop. Surg., Takakuwa Orthopedics Nagayama Clinic, Asahikawa
キーワード:
osteoporosis
,
ibandronate
,
long-term result
Keyword:
osteoporosis
,
ibandronate
,
long-term result
pp.1135-1138
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1135
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
超高齢社会のわが国では,骨粗鬆症診療のなかで治療開始時年齢が80歳代となる症例が増えてきている.われわれは過去に治療開始時年齢80歳代の症例を60ヵ月経過観察し,通常用いられるビスホスホネート内服製剤とビタミンD3,K内服併用では大腿骨骨密度(BMD)は低下する一方であった事実を認め対策を講じてきた1).イバンドロネート静注製剤はワンショット静注のビスホスホネート月1回(1mg/回)製剤である.
本研究では,治療開始時平均年齢80歳の原発性骨粗鬆症患者に対し同静注製剤を用いた症例について,BMD(腰椎・大腿骨近位部)および大腿骨強度解析ソフトを利用した大腿骨強度指標の変化を検討し,72ヵ月の経過観察の成績が得られたので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021