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経験と考察
原発性骨粗鬆症患者におけるリセドロン酸ナトリウム水和物とエルデカルシトール併用療法
-――アルファカルシドールからの切り替え(84ヵ月の経過観察)
Combination therapy with eldecalcitol and risedronate for primary osteoporotic patients:additive effect of switch from alfacalcidol to eldecalcitol:84 months follow-up results
高桑 昌幸
1
,
岩本 潤
2
M. Takakuwa
1
,
J. Iwamoto
2
1高桑整形外科永山クリニック
2慶友整形外科病院骨関節疾患センター
1Dept. of Orthop. Surg., Takakuwa Orthopedics Nagayama Clinic, Asahikawa
キーワード:
osteoporosis
,
eldecalcitol
,
risedronate
,
combination therapy
Keyword:
osteoporosis
,
eldecalcitol
,
risedronate
,
combination therapy
pp.7-12
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_7
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は じ め に
エルデカルシトール(ELD)は,アルファカルシドール(ALF)を対照にした国内第Ⅲ相臨床試験において有意な骨密度増加および椎体骨折抑制効果が示された活性型ビタミンD3(VD)製剤である.単剤の比較でもELDはALFを上回る有効性を示した報告が多い1~4).
われわれはその結果からより有効な治療効果を期待し,1年以上リセドロン酸ナトリウム水和物(RIS)とALFの併用療法を行った原発性骨粗鬆症患者55例に対し,ALFからRISとELDに切り替えた症例について骨密度(腰椎,大腿骨)および大腿骨骨強度指標の84ヵ月間の経過観察を行い報告する.同時に本結果はRISのVD併用の長期成績を兼ねているとも考えている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022