特集 女性医学Update
ホルモン療法
4.婦人科悪性腫瘍治療後のホルモン療法
髙松 潔
1
,
橋本 志歩
1
,
杉山 重里
1
,
小川 真里子
1
K. Takamatsu
1
,
S. Hashimoto
1
,
J. Sugiyama
1
,
M. Ogawa
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
pp.469-476
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000846
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婦人科がん治療後患者,いわゆる婦人科癌サバイバーには多くの症状・疾患が惹起される。これらに対し,ホルモン補充療法(HRT)は理にかなった,有用な方法であることはいうまでもないが,原病の再発リスクへの影響が懸念されてきた。しかし,現在までのところ,子宮頸癌,子宮体癌,卵巣癌の治療後におけるHRTは,少なくとも再発や死亡リスクに悪影響を与えないと考えられており,ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版においてもHRTの施行が推奨されている。婦人科癌サバイバーに対しては,施行するかどうかは別としても,少なくともHRTの可能性を提示し,情報提供することは必須である。
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