今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?
悪性腫瘍との関連
BRCA遺伝子変異を有する女性へのHRT
髙松 潔
1
,
橋本 志歩
1
,
杉山 重里
1
,
小川 真里子
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
pp.272-277
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209266
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●乳がんの既往がなく,発症もしていないBRCA遺伝子変異を有する女性へのHRTは,一般女性へのHRT同様に有用である.
●現在までのところ,これらの女性へのHRT施行により,乳がん・卵巣がん・子宮内膜がんリスクの上昇を示唆する報告はない.
●BRCA遺伝子変異を有する女性に対しては,RRSO後や自然閉経後の諸症状・疾患に対し,あるいはヘルスケアの目的でHRTの可能性を提示することはQOLの維持・向上の点から必須であると考えられる.
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