特集 女性医学Update
ホルモン療法
3.更年期とホルモン療法
若槻 明彦
1
A. Wakatsuki
1
1愛知医科大学産婦人科
pp.463-468
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000845
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閉経後のホルモン補充療法(HRT)は,これまで有害事象のみが注目されて使用が制限されてきた.しかし,最近では閉経後10年以内あるいは50歳台でのHRTの開始や,経口ではなく経皮エストロゲンの使用,また黄体ホルモンとしてアンドロゲン作用のない天然型プロゲステロンの使用により,脂質代謝や血管炎症,血管内皮機能に悪影響がなく,動・静脈血栓症リスクが低下することが示されている.また,天然型プロゲステロンは合成型プロゲスチンとは異なり乳がんリスクのないこともわかっている.
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