特集 産婦人科における保険診療と自費診療
各論
5.ホルモン剤に関する保険診療と自費診療
小川 真里子
1
,
中塚 幹也
2
,
髙松 潔
1
M. Ogawa
1
,
M. Nakatsuka
2
,
K. Takamatsu
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
2岡山大学学術研究院保健学域
pp.73-79
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002435
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産婦人科で扱う疾患および病態は,その多くが視床下部―下垂体―卵巣系に関係しているため,扱うホルモン剤も多岐にわたっている。避妊や月経不順,更年期障害に対する治療以外にも,機能性および器質性月経困難症に対するホルモン治療の選択肢も広がっており,さらに性別不合当事者などに対するホルモン治療も行われている。しかし,それぞれの製剤がそれぞれ異なる特徴を有するのと同時に,保険で使用できるか自費で使用するものであるか,さらに保険適用の範囲も製剤ごとに異なっている。診療の現場においては,それぞれの製剤の効能・効果を熟知したうえで,患者にとってベストな方法を選択する必要がある。
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