特集 産婦人科医に役立つ資格
15.母体救命講習(J-MELS)
倉崎 昭子
1
,
長谷川 潤一
1,2
,
橋井 康二
2,3
,
関沢 明彦
2,4
,
石渡 勇
2,5
A. Kurasaki
1
,
J. Hasegawa
1,2
,
K. Hashii
2,3
,
A. Sekizawa
2,4
,
I. Ishiwata
2,5
1聖マリアンナ医科大学・産婦人科学
2日本母体救命システム普及協議会
3ハシイ産婦人科
4昭和大学医学部産婦人科学教室
5石渡産婦人科
pp.89-93
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000738
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日本の妊産婦死亡の削減には,妊産婦急変への初期対応,多職種連携,救急医療との交流促進が必要であり,産科医療従事者向けの救命研修プログラムが必要であると考えられた。そこで,2015年に日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)が設立された。J-CIMELSは,妊産婦の救命に特化したシミュレーションコースを全国で開催している。その効果のためか,妊産婦死亡の死因トップの産科危機的出血は,2017年には2010年より半減した。本稿ではJ-CIMELSの活動について解説する。
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