特集 産婦人科診療で用いられるバイオマーカー
母体救命での指標
櫻井 淳
1
1日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野
pp.1263-1270
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000148
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気道(A:air way),呼吸(B:breathing),循環(C:circulation),中枢神経障害(D:dysfunction of central nervous system),全身観察・体温維持目的の環境コントロール(E:exposure and environmental control)といった生理学的徴候を手順としたprimarysurvey(ABCDE アプローチ)が,救命救急での外傷初期診療で用いられてきた。母体救命でもこのアプローチ法は有効であると考えられており,これを参考にした教育が行われている。これらのアプローチにおいて呼吸数,ショックインデックス,乳酸値,体温などが指標として重要視され使用されている。今後は,これらの指標を母体救命の治療で用いてデータ集積を行うことにより,さらなる科学的な検証を行うことが必須である。
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