特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅲ.感染症対策
6.HPVワクチン
-―接種率向上への施策―
石渡 勇
1
I. Ishiwata
1
1石渡産婦人科病院(院長)
pp.1093-1099
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002295
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成育基本法は,胎児期,新生児期,乳幼児期,学童期,思春期を経て大人に至るまでの成育過程にある者に,医療,保健,教育,福祉が連携して切れ目なく支援を行い,健やかな成長を図るとともに,安心して子どもを産み,育てる環境を整備することを狙いとする法律である。健康教育からみた少子化対策としての健康教育とプレコンセプションケアも含まれる。性に関する健康教育も再考する必要がある。AYA世代(思春期・若年成人;15~39歳)のがん患者のうち,20歳以上では80%を女性が占め,近年では子宮頸がんと乳がんが増加している。最も注目したいのは子宮頸がんである。子宮頸がんはHPVワクチン接種と子宮頸がん検診によって予防できるがんである。本稿では,その重要性について報告する。
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