特集 母体救急医療・母体救命の進歩
総論
緊急症例発症時の初期対応に関する教育の実際 日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)
橋井 康二
1
HASHII Koji
1
1ハシイ産婦人科
pp.195-197
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000045
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はじめに
妊産婦死亡症例評価委員会では2010年以降取り組んできた妊産婦死亡報告事業の結果をふまえ,周産期医療にかかわるスタッフ全員が母体の救命処置の基本を身につけ,さらに救急医,麻酔科医,コメディカルなどとの協働が必要との認識にいたった1)。その認識に基づき2015年10月に日本産婦人科医会が中心になって各組織,団体が協力して日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)を設立し,母体救命のための実技コースを創設し,全国で普及活動を行っている(図)。
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