症例
繰り返された無症候性妊娠子宮捻転
加藤 彬人
1
,
竹内 智子
1
,
桐ケ谷 奈生
1
,
山中 浩史
1
,
可世木 聡
1
,
杉田 智歌
1
,
齊藤 調子
1
,
岡本 知光
1
A. Kato
1
,
S. Takeuchi
1
,
N. Kirigaya
1
,
H. Yamanaka
1
,
S. Kaseki
1
,
C. Sugita
1
,
S. Saito
1
,
T. Okamoto
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院産婦人科
pp.1805-1809
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000711
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子宮捻転は妊娠時の稀な合併症の1つで,繰り返すことはさらに稀である。症例は37歳女性,初産。選択的帝王切開のため開腹したところ,左付属器が腹壁直下に認められた。子宮捻転が疑われいったん閉腹,当院へ救急搬送された。ただちに再開腹施行,90°の子宮捻転と判明,下腹部正中の皮膚切開を臍上まで延長することにより捻転を整復し,児を娩出した。1年半後に第2子妊娠,選択的帝王切開を行ったが,前回とまったく同様に90°捻転していた。本症例は,無症候性,捻転の程度が90°,捻転を繰り返した,という3点において特異な症例である。
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