特集 外科解剖学から解き明かす広汎子宮全摘出術
9.子宮周囲の解剖と広汎子宮全摘出術の工夫 ④
関山 健太郎
1
K. Sekiyama
1
1田附興風会医学研究所北野病院産婦人科
pp.1759-1764
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000701
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腹腔鏡下広汎子宮全摘術において,子宮マニピュレーターを使用せずに開腹手術の手技を忠実に再現するためには,術野展開法の工夫が必要である。本稿で紹介する二方向子宮吊り上げ法により,人手を要することなく安定した再現性のある術野展開が可能となる。また,腟壁切断時の腫瘍拡散を防ぐ方法として,腸管クリップによる腟閉鎖法を紹介する。最後に神経温存広汎子宮全摘術の問題点と要点について,術中写真を示して解説する。
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