特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅲ.婦人科
4.広汎子宮全摘出術
田畑 務
1
Tabata Tsutomu
1
1三重大学医学部産科婦人科学教室
pp.1460-1470
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000644
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近年,子宮頸癌ⅡB期症例は化学療法併用放射線治療が行われることが多く,さらに,小さな腫瘍径の子宮頸癌では,腹腔鏡下広汎子宮全摘出術が行われ,開腹による広汎子宮全摘出術は減少傾向にある。しかし,本術式は岡林秀一先生が考案され,わが国で受け継がれてきた術式である。また,広汎子宮全摘出術は婦人科手術のなかで,最も難しい手術の1つとされているが,婦人科腫瘍専門医になるには本術式を15例以上執刀しなければならず,婦人科悪性腫瘍を専門とする医師にとっては,必ず習得しなければならない手術である。本稿では,開腹による広汎子宮全摘出術の手技の実際と留意すべきポイントについて述べる。
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