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若年女性におけるHPVワクチンの効果について
田中 秀則
1
,
白澤 弘光
2
,
清水 大
2
,
佐藤 直樹
2
,
大山 則昭
3
,
高橋 道
4
,
寺田 幸弘
2
H. Tanaka
1
,
H. Shirasawa
2
,
D. Shimizu
2
,
N. Sato
2
,
N. Ohyama
3
,
O. Takahashi
4
,
Y. Terada
2
1御野場たなかレディースクリニック
2秋田大学
3秋田赤十字病院
4市立秋田総合病院
pp.1765-1769
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000702
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目的:わが国の若い女性におけるHPVワクチン接種の効果について検討することを目的とした。
方法:2014年~2017年9月に,秋田県内で子宮頸癌検診を受けた20~24歳の女性(2,988名)のなかで,子宮頸部細胞診の結果について,HPVワクチン接種群と非接種群で,おのおの比較検討を行った。
成績:HPVワクチン接種群で,ASC-US以上を認めた割合は0.339%(2/590)であった。一方,HPVワクチン非接種群での割合は,1.88%(45/2,398)と有意に高かった(p=0.0047)。また,HPVワクチン接種により,ASC-US以上となる割合が,82.0%減少した。
結論:HPVワクチン接種者と非接種者に,細胞診異常の発生率に有意に差がみられ,ワクチン接種の効果が明らかとなった。
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