特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅲ.婦人科
5.広汎子宮頸部摘出術
坂本 優
1,2
,
小池 勇輝
1,2
,
原野 尚美
1,2
,
馬屋原 健司
1
,
上田 和
2
,
柳田 聡
2
,
矢内原 臨
2
,
田部 宏
1,2
,
佐村 修
2
,
山田 恭輔
2
,
田中 忠夫
1,2
,
岡本 愛光
2
Sakamoto Masaru
1,2
,
Koike Yuki
1,2
,
Harano Naomi
1,2
,
Umayahara Kenji
1
,
Ueda Kazu
2
,
Yanagida Satoshi
2
,
Yanaihara Nozomu
2
,
Tanabe Hiroshi
1,2
,
Samura Osamu
2
,
Yamada Kyosuke
2
,
Tanaka Tadao
1,2
,
Okamoto Aikou
2
1公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科
2東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.1471-1483
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000645
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子宮頸癌の臨床統計の動向として,最近,本邦ではCIN3のみならず,子宮頸癌(浸潤癌)治療患者総数も増加傾向にある。日本産科婦人科学会腫瘍委員会報告によると,子宮頸癌(Ⅰ~Ⅳ期)総数は,2010年度6,582人から2016年度は7,784人に増加している。Ia2期~Ib1期も増加傾向にあり,2010年度2,030人から2016年度は2,487人に増加している。根治性と妊孕性温存能の両立を求められる広汎子宮頸部摘出術(RT)の適応に関して,進行期のみならず挙児希望や腫瘍径等を慎重に考慮する必要があるが,RTの適応となりうる40歳未満のIa2期~Ib1期の症例は,2016年度は統計上660人であった。本稿では,最近ニーズが高まりつつある広汎子宮頸部摘出術(RT)の適応,手技の実際と留意すべきポイント,ならびにRT後妊娠・分娩した症例について概説したい。
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