特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅲ.婦人科
6.広汎外陰切除術
新倉 仁
1,2
,
八重樫 伸生
1
Niikura Hitoshi
1,2
,
Yaegashi Nobuo
1
1東北大学医学部産婦人科
2仙台医療センター産婦人科
pp.1484-1490
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000646
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外陰癌に対する手術はQOLを重視して他臓器の合併切除は回避し,術式そのものも縮小手術とする傾向にある。最近では従来行われてきた鼠径部から外陰を一括に切除する方法に代わって,分割切開法による広汎外陰切除術や根治的外陰部分切除術が行われることが多くなってきている。また系統的リンパ節郭清に代わる方法としてセンチネルリンパ節生検が他の婦人科がんに先駆けて標準化されつつある。しかしながら,腫瘍の部位,大きさによっては外陰再建などの手技が必要であることに変わりはなく,形成外科など他科も含めた症例の正確な術前評価や手術創部の感染や離開など頻発する術後合併症に対する管理が重要である。
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