今月の臨床 ―外来担当医として知っておきたい―婦人科腫瘍の卵巣機能・妊孕性温存療法
子宮頸がん編
広汎子宮頸部摘出術の適応と限界
松田 理沙
1
,
西尾 浩
1
,
山上 亘
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
子宮頸がん
,
広汎子宮頸部摘出術
,
妊孕性温存
Keyword:
子宮頸がん
,
広汎子宮頸部摘出術
,
妊孕性温存
pp.769-774
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211325
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●早期子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術は,適切な症例選択により腫瘍学的な安全性が担保される妊孕性温存術式とされる.
●術後に頸管狭窄を生じる場合があり,広汎子宮頸部摘出術後の約6割の症例が生殖補助医療を必要とし,また,早産率が高いことから高次周産期医療施設での妊娠管理が必要である.
●妊娠中に診断された子宮頸がんでは,必要に応じて診断的円錐切除術を行ったうえで慎重な治療方針および治療・分娩時期の決定が求められる.
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