特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅱ.周産期
6.経腹的子宮頸管縫縮術
桑原 慶充
1
,
大内 望
1
Kuwabara Yoshimitsu
1
,
Ouchi Nozomi
1
1日本医科大学産婦人科学教室
pp.1391-1399
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000635
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経腹的子宮頸管縫縮術(TAC)は,経腟的頸管縫縮術施行後の流早産既往を有する症例や,頸部手術既往などによって解剖学的に経腟的アプローチが困難な症例において,自然流早産のリスク低減目的に行う術式である。欧米を中心に数百例の報告があり,9割を超える高い奏効率が示されている。術式は比較的シンプルであるが,施術時期,手術アプローチにバリエーションがあり,それぞれにメリット・デメリットが存在する。施行にあたっては固有のリスク因子に留意する必要があり,術前・術後管理,至適縫合部位の決定,縫合時の子宮動静脈損傷の回避などが重要なポイントとなる。本稿では,筆者らが行っている妊娠初期に開腹術で行うTACの実際について述べる。
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