特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅱ.周産期
5.経腟的子宮頸管縫縮術―腹膜解放式も含む
大槻 克文
1
,
安藤 智
1
,
小松 玲奈
1
,
西 健
1
,
遠武 孝祐
1
Otsuki Katsufumi
1
,
Ando Satoshi
1
,
Komatsu Reina
1
,
Nishi Takeshi
1
,
Totake Kosuke
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
pp.1384-1390
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000634
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妊娠初期に行われている予防的頸管縫縮術に加え,妊娠中期に実施される経腟超音波の普及により,頸管長が短縮する段階で治療的頸管縫縮術(本稿での『緊急頸管縫縮術』)が行われている。また,胎胞視認症例などにも治療的頸管縫縮術が行われているが,それら緊急頸管縫縮術の適応については「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」に記載されているものの,一定の見解には至っていない。また,その手術手技についても統一した手技はなく,術者および施設の判断に任されているのが実情である。さらに,頸管が広範囲に切除され通常の予防的頸管縫縮術が実施できない症例や,過去の妊娠で頸管縫縮術を実施したものの,その効果を得られなかった症例などに試験的に実施している腹膜開放式頸管縫縮術についても触れる。本稿ではon fleekな結果を目指すことを目的として,最新の文献的考察を加えて述べたい。
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