今月の臨床 早産予防・治療の現在地―最新の標準を探る
早産予防の戦略
―【予防的子宮頸管縫縮術】―経腹的子宮頸管縫縮術
桑原 慶充
1
1日本医科大学産婦人科学教室
pp.801-806
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211038
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●既往妊娠で予防的頸管縫縮術が不成功,あるいは解剖学的に実施困難な場合は,経腹的子宮(峡部)頸管縫縮術が考慮される.
●手術の侵襲性,保険未収載であることによる患者負担,胎児死亡に至った場合の娩出法などの問題があり,実施の適応は厳格に判断する必要がある.
●子宮峡部の縫縮によってのみ生児出産が可能な女性が一定数存在することを認識し,自施設で対応できない場合はスムーズな医療連携を心がける.
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