今月の臨床 早産予防・治療の現在地―最新の標準を探る
早産予防の戦略
―【予防的子宮頸管縫縮術】―縫縮困難例に対する経腟的頸管縫縮術の工夫
松岡 隆
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
pp.796-800
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211037
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●子宮腟部が把持できるかどうかが,経腟的頸管縫縮術の可否を決める.
●胎胞膨隆例に対する治療的頸管縫縮術では,炎症コントロール,展退した腟部の慎重な把持と綿球やミニメトロなどを用いた胎胞の還納が手術の成否を決める.
●治療的頸管縫縮術は根本的治療法ではなく,一時的な妊娠延長の意味合いが大きいが,超早産時期における治療的頸管縫縮術は児の予後改善に寄与する可能性がある.
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