連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・17
内視鏡下手術
子宮鏡下手術
大本 裕之
1,2
1元倉敷成人病センター産婦人科
2現おおもとウィメンズクリニック
pp.311-315
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101147
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1 はじめに
従来,子宮鏡は子宮内腔の観察・診断に広く使用されてきたが,レゼクトスコープの開発と手技の進歩により,子宮内病変の切除手術である経頸管的切除術(transcervical resection : TCR)が普及してきた.当然,子宮内腔の病変にアプローチする場合,開腹ないし腹腔鏡下に行うより経頸管的に病変到達するほうが理にかなっている.したがって,適応,限界および合併症に対する理解とインフォームド・コンセントならびに術者の工夫と技量の確保があれば,この術式は低手術侵襲,臨床症状の改善効果,早期社会復帰あるいは未婚未産の症例に対してなど女性のQOLに優れたものであり,満足度の得られる手術である.
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