臨床経験
卵子提供妊娠の実態と問題点
-―当院における卵子提供妊娠の管理方法と妊娠転帰の検討を踏まえて―
月花 瑶子
1
,
安達 知子
1
Y. Gekka
1
,
T. Adachi
1
1母子愛育会総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.1159-1164
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000601
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卵子提供妊娠は日本では整備されておらず,まだその数は少数であるが,欧米では一般的な妊娠方法になりつつある。そのため,卵子提供妊娠が必要なカップルは海外で卵子提供を受け,日本で妊娠継続・分娩に至っている。卵子提供妊娠の母体平均年齢は45歳と「超高齢妊娠」である。また,妊娠高血圧症候群やsmall for gestational ageのリスク上昇も示唆され,超ハイリスク妊娠であるといえる。本稿では卵子提供妊娠における管理の工夫について,当院における卵子提供妊娠の実態と妊娠転帰の検討とを併せて解説した。
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