特集 HPVワクチンを改めて考える―接種勧奨の再開に向けて―
6.HPVワクチンの有効性
-―わが国の成績―
工藤 梨沙
1
,
榎本 隆之
1
R. Kudo
1
,
T. Enomoto
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.975-980
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000548
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わが国ではHPVワクチンは2009年に認可され,2010年には自治体ごとの公費接種助成が開始し,2013年には国が定める定期接種ワクチンの1つとなった。しかしながら,現在は積極的勧奨が中止されており,新規ワクチン接種者がほぼいない状況が継続している。その一方で,積極的勧奨中止前にワクチンを接種した公費接種対象世代が子宮頸がん検診対象年齢となってきたことで,わが国からも諸外国と同様に日本人若年女性におけるHPVワクチンの有効性に関するデータが続々と報告されてきた。この章では,わが国におけるHPVワクチンの有効性に関する成績に関して示す。
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