特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
各論
5.Native Tissue Repair;NTR(腟式子宮全摘術+腟壁形成術)
西 丈則
1
T. Nishi
1
1公立那賀病院産婦人科
pp.147-152
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000337
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骨盤臓器脱のnative tissue repair(NTR)では,腟式子宮全摘術が併施されることが多い。腟式子宮全摘術を行う際の有用な液性剝離および液性止血の手法,さらにはそれらの処置後の仙骨子宮靱帯の無結紮処理法を解説する。
腟壁形成術では腟壁剝離が必要である。目的とする剝離層で正確に腟壁を剝離するには,腟壁の目的とする組織境界部に液体注入し,2枚の層間の組織密度差をさらに生じさせることで,正確な層での剝離が可能となる。さらに腟管LevelⅠとLevelⅡおよびLevelⅡとLevelⅢの腟管の連続性を評価し,Level間の連続性欠損部の修復を行う。
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