特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
各論
6.NTR(腟閉鎖,仙棘靱帯固定術など)
-―今,見直されつつある腟閉鎖術―
谷村 悟
1
,
平池 修
2
S. Tanimura
1
,
O. Hiraike
2
1富山県立中央病院産婦人科
2東京大学医学部附属病院産婦人科
pp.153-159
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000338
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腟閉鎖術は合併症が少なく骨臓器脱手術のなかで最も患者侵襲は少ない。そのため国内では主に性機能温存を希望しない高齢者に行われており,これに代わる手技は他になく婦人科医として修得しておくべき手技である。また腟式ノンメッシュ手術(native tissue repair;NTR)はメッシュの有害事象がなく,手術時間も短いというメリットがある。しかし国内では仙骨子宮靱帯や仙棘靱帯への固定などのレベルⅠ補強手技が追加されないことが多く,再発が多い傾向にあった。国際的にレベルⅠ補強手技は必須であり手技を修得することが望ましい。
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