特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
総論
4.保存的加療
-―ペッサリーetc.―
忽那 ともみ
1
,
西 洋孝
1
T. Kutsuna
1
,
H. Nishi
1
1東京医科大学産婦人科
pp.141-145
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000336
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骨盤臓器脱(POP)に対するリングペッサリーの使用は,簡便かつ有用な保存的療法である。しかし,長期使用による合併症は,腟びらんや出血等の軽症なものがほとんどであるが,瘻孔形成や腟癌の発生も報告されており,患者のQOLを著しく低下しかねない一面もある。これら合併症を軽減するためには,適切なリングペッサリーの選択や定期的な検診が必要である。また現在では,リングペッサリーの自己着脱管理や,サポート下着なども存在しており,それぞれの特性を生かし,患者別に適切な治療法を選択する必要がある。
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