手術
腟式単純子宮全摘術
鈴木 晴夫
1
Haruo Suzuki
1
1足利赤十字病院産婦人科
pp.241-245
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204182
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はじめに
子宮単純全摘を行なう場合,腹式,腟式のいずれを選ぶかは,個々の症例において種々の条件より決められるものであるが1,2),現在,私は医療従事者側の諸事情から, 1)手術所要時間が短い。 2)手術侵襲が小さい。 3)術後看護に人手がかからない。などの理由で,できうるかぎり腟式に子宮単純全摘を行なうようにしている。しかし医療従事者側の理由だけで,腟式手術が適応でない症例に,不確実で無理な腟式手術が行なわれてよいということはない。
そこで腟式子宮単純全摘術をいかに多くの症例に対して,安全,確実,容易,迅速に行なうかということが重要になつてくる。そこで,私が最近"四つの20"という考えのもとに行なつている腟式子宮単純全摘術を紹介する。
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