特集 子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
III.術式別の機能再建
13.腟式子宮全摘術と腟式骨盤臓器脱手術(native tissue repair)
-―その有用性と手技上のtips and tricks―
永田 一郎
1
1埼玉医科大学産婦人科
キーワード:
腟式子宮全摘術
,
仙骨子宮靱帯固定術
,
骨盤臓器脱
Keyword:
腟式子宮全摘術
,
仙骨子宮靱帯固定術
,
骨盤臓器脱
pp.433-448
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000606
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要旨
近年,子宮全摘術や骨盤臓器脱(POP)手術は鏡視下手術が主流となってきた.しかし腟式手術の有用性はまだまだあると思われる.そこで腟式手術の最近の世界の立ち位置を文献的に俯瞰してみた.その結果,今でも腟式手術はゆるぎない位置にあることを確認した.本稿では腟式手術の中核をなす腟式子宮全摘術とPOPの主柱である仙骨子宮靱帯腟固定術について手技上の “tips and tricks” を図説した.手技のポイントは前者では前後の腹膜の開け方と靱帯鉗子の使い方,後者では仙骨子宮靱帯の捉え方と糸のかけ方などである.
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