Japanese
English
特集 頸椎神経根症再考
手術加療—前方 vs. 後方
Surgical Treatment: Anterior vs. Posterior
山本 優
1
,
高安 正和
1
Yuu YAMAMOTO
1
,
Masakazu TAKAYASU
1
1稲沢市民病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Inazawa Municipal Hospital
キーワード:
頸椎神経根症
,
cervical radiculopathy
,
頸椎前方除圧固定術
,
anterior cervical discectomy and fusion
,
頸椎後方椎間孔拡大術
,
posterior cervical foraminotomy
Keyword:
頸椎神経根症
,
cervical radiculopathy
,
頸椎前方除圧固定術
,
anterior cervical discectomy and fusion
,
頸椎後方椎間孔拡大術
,
posterior cervical foraminotomy
pp.987-992
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202448
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はじめに
筆者は,前方法を好んで行う.しかし,本稿を依頼されて近年の論文レビューを行ってみると,後方法の利点にも気づきがあった.それらを共有できたらと思う.
頸椎神経根症は,椎間孔狭窄あるいは脊柱管内の外側病変によって起こることが多い.
頸椎症あるいは椎間板ヘルニアが病変の主体となる.病態としては,静的圧迫要素だけでなく,動的要素やアライメント,再発の問題など,症例によってさまざまな点を考える必要がある.
本稿では,まず前方法と後方法のそれぞれについての一般的特徴とエビデンスについて述べる.概論だけでは,目前の患者にどちらが適しているかが想像し難いため,個々の特徴的な病態に関していくつか提示し,筆者の考えを述べる.各術式の各論は,別稿を参照されたい.
なお,単一椎間・片側病変なのか,あるいは複数椎間・両側病変なのかによっても術式選択は大きく変わるが,本稿ですべてを語ることは不可能である.特に断りのない場合は,単一椎間の片側病変に起因する神経根症を想定した内容となる.
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