特集 婦人科がんの予防update
12. 卵巣子宮内膜症性囊胞の取り扱い―手術すべきか否か―
竹内 亜利砂
1
,
甲賀 かをり
1
1東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座
pp.1727-1731
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000233
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卵巣子宮内膜症性囊胞は卵巣癌発症のリスクを有すると考えられている。手術によって囊胞もしくは卵巣を摘出すれば,現時点でのがんの合併の否定や将来のがん発症の予防が期待できる。しかし,手術には卵巣機能低下とそれに伴う妊孕能低下や将来的な心血管系障害の発生などの負の側面もある。症例によって,がん発症のリスク評価ならびに卵巣機能温存の必要度の評価を行い,手術をするか否か,する場合は術式ならびに手術を行うタイミングを個別に検討する必要がある。
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