今月の主題 肺癌—最近の知識
集団検診—その問題点
服部 正次
1
Shoji HATTORI
1
1大阪府立成人病センター研究所
pp.372-374
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217062
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日本の肺癌はふえ続けている.これに反して,日本国内で胃癌死が減少しつつあるのは,その対策が成功したからである.それには胃集検がもちろん大きな役割を占めているが,国民が胃癌の恐ろしさを知り,医師がみな,早期胃癌の発見と治療に積極的な努力をしたからである.肺癌の場合も同様,国をあげての対策が必要になってきたのである.国民は肺癌の恐ろしさを知り,肺癌の早期診断と治療を真剣にやる専門医の数もふえてきた.しかし集団検診が最も必要であることはいうまでもない.本項では,集検における問題点についてふれてみたい.
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