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生殖領域 GQ-37 Poor responder 症例に対する排卵誘発方法は?
福田 愛作
1
1IVF大阪クリニック(院長)
pp.1605-1615
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000202
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ART が日本で開始されてから34 年が経過し,日本は世界一のART 大国となっている。社会情勢の変化や晩婚化によりART に携わる医師にとってpoor responder 対策が最大の課題である。排卵誘発の基本は通常刺激法をまず選択し,3 個以上の卵子が得られなかった症例では,次回からはクロミフェンなどを併用したいわゆる低刺激法を用いる。それでも卵子の得られない症例には,純粋自然周期(排卵誘発剤をまったく用いない)を用いる。通常刺激法を用いる最低基準はAFC が総数4 個以上(AMH 値にかかわらず)あり,採卵周期の基礎FSH が20mIU/ml 以下としている。AMH よりAFC を重視する。一度の採卵で複数受精卵の得られない症例では凍結胚を貯胚し,凍結融解胚移植にて複数胚移植を実施する。胚盤胞の得られない症例については分割胚2 個移植を行う。
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