企画者のことば

産婦人科領域では，古くから多くのバイオマーカーが使われてきた。バイオマーカーによって病態をモニターすることは，疾病の診断，管理において必須であり，日常臨床現場の実際においてバイオマーカーから多くの情報と推測を行っている。バイオマーカーといっても血液検査，画像検査，ゲノム検査，遺伝子発現（免疫染色）など，多岐にわたる。さらに近年は，バイオマーカーによる予知に関する研究も目覚ましいものがある。これらの基礎研究，それを臨床応用した検査キット，それを用いた臨床研究から得られたエビデンスは常にアップデートされてきている。