症例
妊娠22 週に分娩となった二卵性一絨毛膜二羊膜双胎(MCDZT)の1例
瀬山 貴博
1
,
小西 久也
1
,
大岡 尚実
1
,
寺尾 美代子
1
,
髙木 紀美代
1
,
吉田 志朗
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科
pp.1177-1180
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000125
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二卵性由来の一絨毛膜二羊膜双胎(monochorionic dizygotic twins;MCDZT)は近年報告が相次ぐ稀な双胎妊娠である。MCDZT の確定診断には,胎盤病理検査による膜性診断に加えて,マイクロサテライト解析などによる卵性診断が重要である。MCDZT の症例報告の多くはART による妊娠成立例で,TTTS の発症例もある。MCDZT の長期予後については,今後の症例の蓄積と経過の報告を待つ必要がある。われわれは超音波検査でMD 双胎と診断したが,胎児の外性器型が異なる症例を経験し,分娩後にMCDZT と確定診断したので報告する。
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